高台の絶景ポイントに立っており、日本統治時代に日本軍が軍事用建物として建築し、花蓮港湾状況を掌握するために用いられました。今では軍事目的としての機能はなくなり、厳しかった時代の意義を残すため生まれ変わりました。松葉に遮られできた日陰の下をゆっくりと歩き、松影が地面に揺らめく様や、石塀につたう緑を見ると、木漏れ日が踊っているかのようです。独創的で斬新な衣をまとい、松園別館は更に脈動する命を感じています。幾年も続いてきた太平洋の詩歌は、太平洋の湿潤で塩味のする海風がかつて殺風景だった長い廊下に吹き込み、海風には洄瀾の変わらない優しいエピソードが宿っています。