故宮へ足を踏み入れると、古い文物と共に昔をさかのぼり、まるで時空の旅に出るかのようです。故宮博物院の三大至宝を間近で見てみましょう。翠玉白菜の透明感は瑾妃の清らかな美しさと多産繁栄の願いが込められていることを表しています。肉形石はメノウから自然発生的にできたもので、人為的な力を取り除き天然の特徴が十分に生かされています。また毛公鼎は簡素で実直な力感にあふれ、三千年の間変わらず守られ揺るがなかった君主と臣下の信頼関係を表す銘文です。故宮の旅は、歴史が声なき師となり、私達にお金では買えない規範と知恵を授けてくれるのです。